歯周病はうつる?キスや食器の共有で感染するって本当?
歯周病はうつる?キスや食器の共有で感染するって本当?
「歯周病は細菌による感染症です」と言うと、驚かれる方もいるかもしれません。しかし、歯周病は2001年にギネス世界記録で「世界で最も蔓延している感染症」として認定されたほど、一般的な感染症なのです。
では、私たちはどのような経路で歯周病菌に感染するのでしょうか?
歯周病菌の感染経路は大きく分けて2つ
口の中の細菌に感染するルートは、大きく分けて以下の2つがあります。
- 垂直感染: 幼い時期に親から感染するケース。
- 水平感染: 恋人や夫婦など、大人になってから感染するケース。
垂直感染とは?
垂直感染とは、主に母親が赤ちゃんに歯周病菌をうつしてしまうケースです。例えば、以下のような行為で感染する可能性があります。
- 赤ちゃんに話しかける際に唾液が飛ぶ
- 同じ食器や箸を共有する
最近では、垂直感染を防ぐために、母親と赤ちゃんが食器や箸を共有しないことが推奨されています。
水平感染とは?
水平感染とは、主に大人同士で歯周病菌がうつるケースです。例えば、以下のような行為で感染する可能性があります。
- キスをする
- 食器や箸を共有する
歯周病菌はどちらのルートで感染する?
歯周病菌は、主に水平感染で感染します。
歯周病菌は嫌気性の細菌で、歯周ポケットの中に潜んでいます。乳歯には歯周ポケットがないため、母親の唾液などから口の中に入っても、定着することはほとんどありません。
しかし、大人になり歯周ポケットができると、歯周病菌が住み着き、繁殖してしまうのです。
歯周病菌に感染したらどうすればいい?
残念ながら、ほとんどの人の口の中に歯周病菌は存在します。そのため、歯周病菌を完全に消滅させることは難しいと言えるでしょう。
しかし、歯科医院では専門的な薬や器具を使って、歯周病菌の数を減らすことができます。
大切なのは、日々の丁寧な歯磨きと、歯科医院での定期的なメンテナンスです。これらの対策を行うことで、歯周病菌の増加を抑え、歯周病の進行を防ぐことができます。
歯周病は、キスや食器の共有など、日常生活の中で感染する可能性のある感染症です。しかし、適切な予防と対策を行うことで、歯周病のリスクを減らすことができます。
ぜひ、この記事を参考にして、歯周病予防に取り組んでみてください。