福田デンタルクリニックブログ

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テロメア(細胞時計)を長くするための生き方

テロメア(細胞時計)を長くするための生き方

 

前回は「メタボリックドミノ」の話題をお話いたしましたが、今回は「テロメア」細胞のお話をしたいと思います。ご存知の様に、人には寿命があり、言いかえると、人は致死率100%であります。人の細胞はある限られた回数、細胞分裂を繰り返すと、もう細胞分裂を止め、細胞死、即ち、死亡に至ります。これは、細胞の遺伝子に細胞時計、テロメアと呼ばれる部分があり細胞が分裂するたびに短くなり、亡くなると死に至るのです。人は生まれたら必ず死亡するという神との取り決めがあるのです。不老不死は、昔より、例えば、秦の始皇帝が有名ですが、人々の夢でした。しかし、かなわぬ夢です。だから、毎日毎日をいかに大切にして生きていくか、目の前の日常の些事に全力で取り組み、感謝の気持ちで過ごすことがいかに大切か。私もこの歳になり心から感謝いたします。

ただ、面白いことに、胎児の細胞と癌細胞だけは別です。癌細胞は際限なく増殖し、正常な体を壊し、多数の人々の死亡原因になるのは、ご存じの通りです。でも、胎児の細胞がそうである事は意外に知られていません。出生と共にテロメアのスイッチが入るのです。神の仕組みとはなんと興味深いのでしょうか。致死率100%、でもその中で、なぜ長生きする人と早死にする人がいるのでしょうか?

もちろん個々人がもともと持つ形質があります。しかし、それ以上に、大切なことは、もちろん感謝の心が一番大切ですが、毎日の食生活が重要です。皆様は、飽食、肉食、部分食をやめる事、また、たばこ、過度のアルコール摂取などまだ一日3回食事をしていませんか?

日本人が三食とるようになったのは、江戸時代、元禄時代以降、白米も元禄期の江戸、大阪から。脚気(江戸わずらい)は有名ですよね?江戸時代、地方から大都市、江戸に出てくると、しばらくすると脚気になる。しかし地方に来ると不思議に治る。皇女和宮、将軍家茂の話は有名ですよね。これに関しては、陸軍軍医、森鴎外の話も有名です。脚気が伝染病と誤った話です。江戸時代元禄以降、江戸では白米を食べるようになりました。また、当時大人の男は一升のお米を一日に食べていました。ご存じの様に白米はビタミンBを大量消費いたします。だから脚気になってしまう。

ところが、地方に来ると、五穀、たまに玄米、ですから、しばらくすると脚気が治ったのです。それで江戸わずらいと言ったのです。正食の大切さを思います。

先ほどの飽食、一日三食の話ですが、人は飢餓状態に近づくと、飢餓遺伝子、長寿遺伝子のスイッチが入るのです。皆様は、お腹が減ってから食事をしていますか?それとも一日三食、食べる習慣だから?毎日の習慣を疑ってみてはいかがですか?タバコ、アルコールはもちろん理解できることですが、砂糖に対しても少し配慮をしていただければ幸いです。ビタミンの大量消費を起こし、細胞毒にもなります。少しくらいなら気分転換を言い訳にしていませんか?肉食も脂が悪いことは皆様理解されていますが、頭の理解より体で理解を。ためしに肉だけを大量に食べてください。次の日は朝から調子悪く、2,3日体がだるくなるはずです。

もちろんお腹も、そしてクサイおならも。腸内での異常発酵が、体に毒を盛り、遺伝子を傷つけます。自分の体の反応をしっかり見ていただくと良く判ることばかりです。「医者の栄養知らず」は有名です。病気になり、医者に「何を食べると良いですか?」と聞くことだけはやめましょう。余談ですが。ほかにも化学物質などが遺伝子を傷つけますが、活性酸素も大敵です。過度の日焼け、スポーツ、薬剤、そしてなにより、メンタルストレスです。人はなりたい自分になるといいますが、常にマイナスを消去し、プラス発想で生活することが大切。心配性の人は癌になりやすい など、マイナス発想の害は有名ですよね。テロメアを短くしないことは、より良く生きること、そして自然のものをできるだけ手を加えず、全体で頂くこと。感謝と喜びの心を持ち、些事に感動感謝しながら楽しんで生き抜くことだと思いませんか?